formlabsよりブラックレジン、ホワイトレジンの新色登場のお知らせです。グレーレジンはv3でよりマットな質感となりましたが、ホワイトとブラックもよりなめらかな積層痕の目立ちにくい表面を実現するレジンへと進化します。
レジン製品のシリーズをより充実させ、また質を高めるために、私たちの社内チームは努力を重ねています。7月には初めてのマットタイプとなるGrey Resin v3をリリースしました。このレジンは、発売以来、当社製品の中でナンバーワンの売れ行きになっています。なめらかなマット仕上げのレジンをさらに拡充すべく、StandardレジンのBlackとWhiteがバージョン3になります。
マットなマテリアルは各種のモデル作りとプロトタイピングに最適
マットなマテリアルは、なめらかで不透明なサーフェスを実現します。モデル作りや外観のプロトタイピングにうってつけの素材です。Whiteレジンの自然な色合いはディテールを際立たせますので、設計者やデザイナーなどに好評です。また、デザインを繰り返し改良するプロセスなど、形状にフォーカスして取り組みたい場合に最適です。一方、Blackレジンも、コンシューマー向けの電気製品を扱うエンジニアやデザイナーなどに人気の素材です。マットタイプのGreyレジンが出るまでは最も愛用されているカラーでした。
Blackレジンの不透明な仕上がりは、射出成形されたプラスチックモデルと肩を並べます。写真はHolley社製のサードパーティの車用アタッチメントですが、このような外観確認用のプロトタイピングで驚くべき品質を発揮します。(左がプロトタイプ、右が完成品。)
100ミクロンでのプリント時も含めて、弊社の新しいマット素材はどれもレイヤーの境界線(積層痕)が目立ちにくくなっています。また、従来より厚みのない部分においても比較的透けにくい特性があります。一般に言ってマット素材は、表面を上品でエレガントに仕上げたいパーツのプリントに適しています。造形物の表面はなめらかですので、後処理はごくわずかで良いか、またはまったく必要ないでしょう。
ただし、色を塗る場合は依然としてサーフェイサー処理が必要です。サーフェイサーによる表面処理と、ペイントのやり方については、チュートリアルを用意しましたのでご覧ください。
新しくなったBlackとWhiteのレジンは、以前のバージョンとほぼ同じように機能します。
作業をスムーズに進めるため、プリントの前にv3レジンを振って撹拌してください。プリント後は、出力したパーツを市販のイソプロピルアルコール(IPA)で2回洗浄する必要があります。これにはFinish Kitを使うか、Form Washで洗浄サイクルを実行してください。洗浄後、Black v3での造形物に白い残留物が見られる場合は、IPAに溶け込んだレジンが原因の可能性があります。新しいIPAに交換してください。最後に短めの柔らかいブラシでブラッシングして乾燥させ、まだ付着しているレジンを取り除きます。
ご存知かと思いますが、PreFormソフトウェアはいつも最新の状態にしておく必要があります。Black v3とWhite v3の設定に対応した最新版のダウンロードをお忘れなく。
Standardレジンは二次硬化なしでも使えるように開発されていますが、二次硬化を行えばさらに強度が増し、一般にはベタつきも抑えられます。v3で二次硬化を行いたい場合の設定は、以前のバージョンのものと同じです。
Whiteレジンはなめらかでディテールに富んだサーフェスに最適です。後処理も最小限で済みます。
写真はBiomedical Modeling社製の膝の関節のモデルで、手術前に方針を検討したり、学生が人体の構造を学びやすくするよう役立てられています。
本日よりブラックv3、ホワイトv3ともに予約の受付をショップページにて開始致します。お届けは8月下旬頃を予定しております。
無料造形サンプルにつきましては準備ができ次第順次またお知らせいたしますので、ぜひこの機会にメールマガジンへご登録ください。