いつもご利用ありがとうございます。
YOKOITO Formlabs Shopを運営しますYOKOITOです。
Formlabs社製3Dプリンター Form 3+ / Form 3B+ / Form 3L / Form 3BL でのプリントの際に使用するビルドプラットフォームについて解説します。Form 3+向け新商品のビルドプラットフォーム 2については別途解説記事を作成予定です。
そもそもビルドプラットフォームって何?
Formlabs社製品の「ビルドプラットフォーム」はプリントの際に造形物がつく土台(ビルドプレート)のことを指します。吊り下げ式の光造形3Dプリンターですので、造形物は逆さまの状態で、このビルドプラットフォームにプリントされます。
Form 3+ / Form 3B+とForm 3L / Form 3BLでは造形可能サイズが違いますので、ビルドプラットフォームのサイズも違います。
ビルドプラットフォーム 2って何?
ビルドプラットフォーム 2はForm 3+ / Form 3B+向けの商品です。スクレイパーなどのツールを使うことなく造形物を数秒で素早く簡単に取り外すことができます。このクイックリリーステクノロジーの搭載により、造形物を損傷するリスクを最小化します。
どれぐらいで取り替えが必要なの?
ビルドプラットフォームは消耗品とされていますが、お取り替え頻度は高くありません。ご使用状況にもよりますが、1年や2年等長く使えるものになっております。
傷がついちゃったけど使える?
造形面は造形物の取り外し時に工具で傷がつきやすいですが、さほど気にしなくて大丈夫です。多少の傷なら全く問題なく、むしろ表面積が増えるので、造形物との密着が高まるとされております。大きな傷や鋭利な傷ができてしまった場合にはお取り替えをご検討ください。
プリント後、ビルドプラットフォームは洗浄しないといけない?
プリント後、造形物を洗浄する工程がございます。この際に、自動洗浄機のForm Wash / Form Wash Lを使用すれば、ビルドプラットフォームから造形物を取り外さずに、丸ごと洗浄が可能です。
Form Wash / Form Wash Lがない場合は、フィニッシュキットを用いて手動洗浄となります。こちらを使用される場合は、バケツはビルドプラットフォームが入らないサイズになっているため、洗浄前にビルドプラットフォームから造形物を外す必要がございます。造形物を外したら、IPAと紙タオルを使用してビルドプラットフォームを忘れずに拭き取り清掃します。
例外的に、プリント後に同じレジンですぐさまプリント行う場合は、造形物を洗浄前に取り外せば、ビルドプラットフォームの清掃を行わなくても次のプリントに使用ができるとされております。その場合は取り外し時にIPAの溶剤等、使用中のレジン以外のものが付着しないように注意してください。
レジンごとに1個用意が必要?
1個のビルドプラットフォームがあれば、基本的に複数のレジンでお使いいただけます。レジンを切り替える際は、より念入りにビルドプラットフォームの清掃を行ってください。
Form 3B+ / Form 3BLで生体適合性のあるレジンを使用する際は、生体適合性のないレジンと成分が混ざらないようにするため、ビルドプラットフォームやIPA・洗浄機・工具などを全て使い分けなければなりません。この場合はビルドプラットフォームも生体適合性専用のものをご用意いただいた上でご使用ください。
何個用意しないといけない?
1台のプリンターに1個ビルドプラットフォームが付属しています。上記のように生体適合性レジンを使用する場合を除いて、基本的に1個のビルドプラットフォームでプリントの運用が可能です。プリント後の洗浄の工程の最中に次のプリントを行いたい場合は、2個目をご用意いただければよりスムーズにプリントのワークフローを回し続けることができます。
Form 2のビルドプラットフォームはForm 3+ / Form 3B+で使える?
Form 2とForm 3+ / Form 3B+のビルドプラットフォームは互換性がございますので、問題なくご使用いただけます。
使用の際の注意点は?
以下のような点にお気をつけください。
違うレジンが付着していないか、IPAが残っていないかを確認する。
取り付けの際に、しっかりロックがかかっているか確認する。
プリント後はプリンター本体が汚れるのを防ぐために、レジンタンクを取り外す前に必ずビルドプラットフォームを外す。
ビルドプラットフォームから造形物が外れにくい場合はどうしたら良い?
以下のような点をお試しください。
ヘアードライヤーまたはヒートガンを使ってビルドプラットフォームを温める。
フィニッシュキット付属のニッパーの平面部分を、サポート材のラフトに差し込みながらハンドルを握り作業する。
サポート材のラフトに少量の溶剤をかけながら作業する。
保管の際の注意点は?
以下のような点にお気をつけください。
プリントを行わない時はプリンターから取り外す。
レジンの清掃をしっかりと行ってから保管する。レジンは蛍光灯や日光などの紫外線でも硬化します。レジンがついたまま放置するとレジンが固まってしまい、プリントできなくなります。
ビルドプラットフォームの購入方法は?
レジンタンクをご購入の際は、オンラインショップからご購入いただけます。
お見積もりをご希望の方はフォームより、お問い合わせください。
今回は、Formlabs社のビルドプラットフォームについて解説しました。ビルドプラットフォームは自動洗浄機のForm Wash / Form Wash Lに造形物がついたまま入れられる設計になっています。手を汚さずに洗浄の工程をスタートできます。ご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
コメント