本資料では、FormlabsのSLA光造形3Dプリンタで熱成形/真空成形用の金型(樹脂型)を製作し、成形を行った際のお客様事例の中での成形条件を一覧表にしています。樹脂型に使用したレジンや成形条件をご確認ください。
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はじめに
熱成形用金型は、成形機に金型を取り付ける際に加わる荷重や、パーツ成形時の温度、真空力、パーツの射出時にかかる圧力、また、冷却剤や離型剤を使用する場合はそれらの刺激に耐えるものでなければなりません。これらの使用条件に耐える金型は長期間にわたり繰り返し使用することが可能で、元の設計通りのパーツを安定的に生産することができます。
Formlabs製3Dプリンタで造形した熱成形用の金型は、小型のデスクトッププリンタから工業用の真空成形機および加圧成形機まで、広範な使用条件下での使用に耐え得ることが実証されています。これらの少量生産用金型は、パーツの設計、金型および射出成形の材料、成形条件、および使用する冷却剤や離型剤等の条件により異なるものの、おおむね数十回は繰り返して使用することができます。
樹脂型に対応するFormlabs製3Dプリント材料
Draftレジンは、短時間で1~2ユニットの造形や反復検証を行いたい場合にお勧めします。Formlabsスタンダードレジンと比較してDraftレジンの解像度は低めですが、最大4倍の速さでの造形が可能です。大型パーツ、シンプルな設計、初期の試作品、スピーディーな反復に適しています。
Greyレジンは、表面仕上げの精度とディテールの再現性に優れた、1~2ユニット程度の成形用に適したレジンです。基本的に熱成形は高精度の加工手段ではないため、ほとんどの場合はDraft レジンで造形する表面の仕上がりおよび細部の再現レベルで十分に対応可能です。ただし、Grey レジンの方が高精度、かつ安定性やサポート材の除去のし易さで優れており、造形時間にこだわらない小型パーツに適しています。Grey レジンまたはDraft レジンで造形した金型で複数のパーツを作製する場合は、金型に十分な冷却時間 (パーツと材料により異なり、8~10分) が必要です。
Rigid 10Kレジンは、厳しい成形条件で使用する金型に適しています。この工業用の高ガラス充填レジンは、量産に近いサイクル時間で数十のパーツを限られたユニット数で造形することができます。Rigid 10Kレジンの熱たわみ温度 (HDT) は218°C@0.45MPaで引張係数は10,000MPaであるため、かなりの高圧高温環境下でも精度の高いパーツを造形できる強度と硬度、そして耐熱性が備わっています。
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