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Form 4の導入時に必要なセットとは?



はじめに

Form 4は、従来のForm 3シリーズと比べより大きな造型サイズやスピードを誇り、幅広い用途に対応できる光造形3Dプリンターです。

しかし、最良のパフォーマンスを引き出すためには、初期セットアップ時に必要なアイテムやアクセサリーの剪定が非常に重要です。


本記事では、Form 4を導入する際に欠かせない基本セットと、推奨されるその他アクセサリーについてご紹介します。




Form 4の基本セット内容


・Form 4 3Dプリンター本体


・フィニッシュキット

3Dプリンター本体をご購入いただくと、付属品としてついてくるキットです。造型品を効率よく仕上げるための各種ツールが含まれています。(洗浄用の容器・サポート除去用ツール等)


・Form 4専用レジンカートリッジ

Form 4で使用するレジン材料は様々な種類があり、用途に応じて選ぶことが可能です。Form 4では1台で複数のレジン材料を使用することが可能なので、導入時には使用する目的や造型物の特性に合わせて最適なレジンを選びましょう



・Form 4専用ビルドプラットフォーム

3Dプリントの基盤となる部分で、造型物が直接形成される場所です。Form 4のビルドプラットフォームはワンタッチで簡単に取り付け取り外しができます。またビルドプラットフォームフレックスを使えば、造形物を剥がすツールも不要で、簡単に取り外し作業が完了します。


・Form 4専用レジンタンク

レジンタンクは、プリンターが造形プロセス中に使用するレジンを保持し、必要に応じて供給する重要なコンポーネントです。レジンタンクはレジンの種類ごとに交換が必要で、使用しないタンクは保管することが可能です。また、レジンの使用によって劣化するため、適切なタイミングでの交換が推奨されます。


・レジンタンク専用ミキサー

レジンタンク内のレジンを撹拌するためのミキサーになります。レジン種につき1つ必ずお買い求めください。


▶️レジンタンクミキサーの詳細はコチラ



 

後処理に必要なアイテム


・Form Wash 2

3Dプリント後の洗浄作業を効率化するために、Form Wash 2は欠かせないアイテムです。自動洗浄機であるForm Wash 2は、プリント後のパーツを溶剤で洗浄し、余分なレジンをしっかりと除去します。造形物をバスケットにセットし、洗浄時間を設定するだけで、均一で安定した洗浄が行われます。


・Form Cure

洗浄が完了した後、造形物の物性を最大限に引き出すためにはForm Cureを使った硬化プロセスが必要です。Form Cureは、特定の波長のUV光を利用して、プリント物を均一に硬化させ、強度や耐久性を向上させます。手動での硬化プロセスではムラが出やすいですが、Form Cureは自動で温度と光をコントロールし、常に高品質な仕上がりを実現します。

Form Cure Lという大きい二次硬化機もございますので、ご用途や造形物のサイズに合わせてお選びください。


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・洗浄用溶剤

洗浄用溶剤の選定も、後処理の重要な要素です。用途や作業環境に応じて、最適な溶剤を選ぶことが品質向上につながります。以下が代表的な溶剤の種類です:


  • IPA(イソプロピルアルコール):最も一般的に使用される溶剤で、強力な洗浄力を持ちます。高い揮発性があるため、素早く乾燥し、短時間で作業を完了できるのが特徴です。ただし、引火性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

  • TPM(トリプロピレングリコールモノメチルエーテル):低揮発性で不燃性の溶剤です。IPAほど速乾性はありませんが、引火性のリスクを回避したい場合には有効な選択肢です。洗浄後に水で洗い流す必要があります。

  • Resin Washing Solution:最新の洗浄溶剤で、IPAと同等の洗浄力を持ちながら、引火性がないため、より安全に使用できる点が魅力です。特に、引火性物質の使用が制限されている環境では、最適な溶剤です。


・(番外編)フィニッシュキット

Form Wash 2を使用せずに、購入時に付属するフィニッシュキットでも後処理作業を行うことが可能です。このキットには、手動で造形物を洗浄するためのツールが含まれており、小規模なプロジェクトや頻繁に後処理を行わない場合には十分に活用できます。手洗いによる工程には手間がかかりますが、初期費用を抑えたいユーザーにとっては有効な選択肢です。


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推奨アクセサリー・消耗品


・レジンタンク(予備)

レジンの種類ごとにタンクが必要なため、複数のレジンを使用する場合には予備のレジンタンクが欠かせません。また、レジンタンクは使用状況に応じて劣化し、交換が必要となります。定期的に交換することで、造形物の品質を維持し、トラブルを防ぐことができます。予備のタンクを用意しておくことで、メンテナンス時や異なるレジンへの切り替えをスムーズに行うことが可能です。


・追加のビルドプラットフォーム

追加のビルドプラットフォームを持つことで、複数のプロジェクトを効率よく進めることができます。たとえば、造形が終わったパーツをビルドプラットフォームから取り外さずに後処理に回しながら、次のプリントをすぐに始めることが可能です。これにより、作業の中断を最小限に抑え、プリントと後処理を同時進行させることで全体の生産効率が向上します。


・ソルベントポンプ

ソルベントポンプは、洗浄工程で使用する溶剤を効率的に取り扱うためのアクセサリーです。

このポンプを使用することで、Form Wash 2の洗浄バケットに溶剤を素早く補充したり、使用済みの溶剤を簡単に排出することができます。手動で溶剤を扱う場合と比べて、こぼれや液体の無駄を防ぎ、作業の安全性と効率を大幅に向上させます。特に大量の洗浄作業が必要な現場や、安全性を重視する環境では、このポンプの導入が強く推奨されます。


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まとめ


Form 4 3Dプリンターの導入にあたっては、基本セットに含まれるアイテムと共に、作業効率やプリント品質を向上させるためのアクセサリーや消耗品が重要です。


レジンタンクやビルドプラットフォームの追加準備、そしてForm Wash 2やForm Cureといった後処理用の機器は、プロジェクトのスムーズな進行を支えます。

さらに、ソルベントポンプの導入により、溶剤の取り扱いがより安全かつ効率的に行えるため、日々の運用が快適になります。


これらのセットアップとアクセサリーを揃えることで、3Dプリントプロセスの全体が最適化され、造形物の品質向上と作業効率の向上が実現します。しっかりとした準備を整えることで、Form 4の能力を最大限に引き出し、安定した3Dプリント運用が可能となるでしょう。





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